改めて吹抜けは有効

前回に続き、先日、宇治田原パッシブハウスを訪問した時に感じたことを書かせて頂きます。

宇治田原パッシブハウスにはリビングの南側に吹抜けがありまして比較的大きなFIX窓が設置されています。

南側に障害物が無い立地ではありますが、それでも吹抜けからの日射取得は有効で晴れている日は真冬であっても無暖房生活が可能です。

そこはパッシブハウスたる所以かもしれませんが、とにかくこの吹抜けがあるお陰で空間の広がりが生まれて解放感を得る事が出来るのと、熱のエネルギー、そして沢山の採光も得ています。

これだけの効果を得るために、何らかの設備を使用して機械的に行うには一体どれだけ費用がかかるのだろうと考える程です。

一昔前であれば、吹抜けは開放的で憧れがあるけれど、それ以上のデメリットとして冬は寒さ、夏は暑さを倍増させ暖冷房費を膨らませるイメージがあったと思います。

しかし、現在、あしづかホームが建てているような断熱性能、気密性能が確保された建物であれば、それは話が異なり寒さ、暑さに対してのデメリットは無くなってしまいます。

むしろメリットが多くて、先ほど挙げたメリット以外にも、1Fと2Fがつながる事で階に関係なく空気が移動しやすく上下方向の温度ムラ解消にも役立っているように思いますし、又、1Fから見る窓の景色には障害物が入らず綺麗な空を望むことを可能とします。

さらに南側に隣家があり日射取得の妨げになるケースは特に必要と考えておりまして、無理をしてでも吹抜け空間はつくる方が良いと思っています。

でも、こういうことは話を聞いたり、動画で見たりしているだけでは、いまいち分からないですよね。

そこは実際に体感してみて初めて理解できるものなのかと思います。

と、いう事で来年(2022年)1月下旬に施主様の協力を得て、入居後2年経過したパッシブハウス(宇治田原パッシブハウス)の見学会開催を計画しております。

詳細は改めて弊社ホームページで掲載させて頂きますので、パッシブハウスを体感してみたい方は是非ご参加ください。

蘆塚

2021.12