石油に頼らない家づくり

5月も後半となり、梅雨に入ったのでしょうか?雨や曇りが続きますね。

さて、現在は中東情勢の不安定さで、連日、石油製品の品薄とか欠品といった報道が多いです。私が携わる建築業界も、もろに影響を受けている訳ですが、今後の事も考えると、石油製品との係わりというものを根本的に見直すチャンスなのかもしれません。

そもそも、今の日本では、石油製品がありとあらゆる場面で大量に使用されています。それが、いつ頃からか?調べてみると、戦後(第二次世界大戦)以降、急速にプラスチック等の製品が増えていったそうです。それは、日本だけの話ではなく世界中で、あっという間に広がりをみせたのです。

その頃は、丁度、自動車が普及し始め多くの部品でプラスチックが使用されています。

また、家庭で使用する容器も陶器や漆器、ガラス製などからプラスチック製に移行するなど、身の回りで使用するものは、プラスチック製であることが、かなり一般的となっていきます。

確かに、加工がしやすく安価で工場生産しやすい材料であるので、大量生産する製品に対しては、うってつけです。

 

日本の住宅建築においても、石油が絡む材料や製品は非常に多く、今のように供給が不安定な状況になると非常に困ります。石油が使用されている材料・製品は、あげたらキリが無いぐらい多く、石油が一切無いとなると住宅は建たなくなります。

しかし、戦前の石油製品が、あまり普及していない時代でも、住宅の建築はなされていたという事を考えると、今みたいに多くの材料、製品を石油に頼らなくても住宅の建築は可能であるという事です。

例えば、内装や外装で使用する材料は一番手をつけやすいです。簡単なところでは、内装のビニールクロス、既製品のフローリング、既製品の建具、外壁のサイディングの使用をやめて、紙類、土類、水性ペイント、無垢の木などに変えていくのは、すぐにでも出来るところです。

あと、断熱材もウレタン、フェノールフォーム、EPSなどには、あまり頼らないということも比較的やりやすいと思います。

 

このように、ひとつひとつをしっかり見直していけば石油製品を減らしていく事は、結構出来るのではないでようか?

実は、日本の住宅建築は、ヨーロッパなどから比べると石油製品の使用割合が多いと以前から言われておりました。ヨーロッパでは、もともと環境負荷に対する観点から石油製品の使用が少ないものと思いますが、日本は、その辺りの感覚もヨーロッパから比べると未だ無頓着です。

しかも、日本の石油は基本的に輸入しているのですから、いつまでも今まで通りというのは、国としても考えを転換しなければならないのかもしれません。

結局、海外での天災や戦争といった不測の事態がおこったときには、輸入というものはあてになりませんし、何より資源は限りがあるものと思い大事に使うべきかと思います。

 

あしづかホームでは、もともと環境負荷低減や快適な空間づくりというものに意識をもち、家づくりをおこなってきましたが、今後も更に、見直すべき箇所をアップデートしながら精進していきたいと思います。

 

蘆塚

2026.5