日射遮蔽物の製品選び

さて、前回に続いて日射遮蔽物の事を書かせて頂きます。今回は、製品の選び方についての内容になります。

先ず、どのような製品の選択肢があるかといいますと、アウターブラインドアウターシェード、すだれ、オーニング、テントシートなどがあります。

いずれも、適切に設置されていれば日除けとしての効果は、さほど変わらないと考えます。

その中で、比較的コストをかけず簡単に設置できるものは、すだれとテントシートです。

すだれは、日本では馴染みがありますのでイメージつくと思いますが、テントシートは単純にシート状のものを建物(窓上)から地面や外構のフェンスに設置するだけのもので、こちらも以前から定着している方法かと思います。

この2つの方法は、DIYで出来ますから手軽で良いのですが、設置場所は地上から作業できる1Fが中心になります。あと、デメリットとして、外観にマッチしない場合は道路側の面など周りから良く見える場所には設置しにくいのと、取外しや収納作業は外に出て行う必要があります。

次に、アウターシェードですが、先程のすだれとテントシートに近いものですが、窓の上から垂直や斜めに下ろすロールスクリーン形状のものです。収納作業が、すだれやテントシートよりも簡単で見た目も少しスッキリ感があります。ただし、取付には工事が必要なのとコストも先ほどの2つよりは高いです。又、窓のタイプによっては室内から収納作業が出来ない場合がありますので、2Fに設置出来ない事も多々あります。

そして、オーニングです。多分、一般住宅で使用されるケースは少ないかと思います。見た目は、窓上にテントシートの屋根(庇)形状で、格納できるものです。こちらは、窓からの視界を遮ることなく日除け出来るメリットがあります。手動タイプと電動タイプも選べるので電動タイプであれば2階でも使用しやすいですが、取付には工事が必要で、コストもアウターシェードの数倍もしますので、そこがかなりネックになると思います。

また、そのオーニングの同価格帯であれば、アウターブラインドが選択肢としてでてきます。

アウターブラインドのメリットは、電動タイプが主流であり、室内からの操作ができることと、スラット(羽根)角度の調整で日射量の調整、又、目隠しの調整が容易にできるところです。取付には、こちらも工事を要しますし、価格もオーニング同様に高額になりますが、同価格帯でどちらを選ぶかとなれば、自分は迷わずアウターブラインドを選びます。

日射遮蔽物で全体的に言える事は、いずれも強風時や荒天時には、取り外したり収納しなければなりません。そういう天候の変化は突然、夜中におこることもあります。

そういう事を踏まえて考えた時に、コストの問題はあるのですが、出来るだけ室内から窓を開けずに操作できるタイプの製品を選んでおきたい気持ちはあります。

でも、使用してみないと判断できない事ってありますので、なかなか難しいですね。

蘆塚

2023.09