湿気は大敵 続き

先週に引き続き今週も鬱陶しい天気が続きます。

ただ、雨天が多いせいか、過去数年と比べると気温は少し低いように感じますね。

今回は、前回の続きで、湿気に係わる壁体内結露対策について書かせて頂きます。

現在では、通気工法という言葉が一般化されていますので、エンドユーザーの皆様でも、その言葉を知っている人はいると思います。

ただ、私の認識では、通気工法が今のように当たり前となったのは、比較的、近年かと思います。

私が、建築業に携わり始めた1990年代では、通気工法という言葉をあまり耳にすることは無く、2000年に入って品確法ができてから広まっていったように記憶しています。

 

それでは、通気工法とは何か?簡単に説明しますと、壁体内結露対策として、外壁であれば防水層の外側に、又、屋根断熱を行う場合は屋根の防水層の外側に胴縁等を用いて空気の抜け道を設けて、壁体内(断熱層)の水蒸気を外部へ放出する仕組みのことを言います。

そういう仕組みにすることで、壁体内(断熱層)の湿気を防ぎ、柱など木部の腐りや傷みを生じさせることなく耐久性を維持する目的です。

そこで、対策する上で、大事になるのが、次の2点と考えています。

 

先ずは、確実な通気層を確保するという事です。これ、簡単そうに思われるかもしれませんが、真面目に考えだすと、実は、ちょっと複雑であったりします。

多分、壁の通気は、何処のビルダーも普通に標準化していると思います。しかし、壁以外の屋根やバルコニー周辺(底面や笠木など)といった箇所は、未だグレーなケースも多いようにみております。

特に屋根は高断熱化普及の影響で、屋根断熱が多くなったこともありますが、通気確保の方法を試行錯誤しているビルダーが多いのでないでしょうか。コストと手間は永遠のテーマなのかもしれませんが、とにかくコストと手間をかけてでも確実な方法を選択することが私なりの考えです。あしづかホームの場合は画像1枚目のように野地を2重にする方法をとっていて、1枚目の野地を伏せてから透湿防水シートを施工し、その上に通気用垂木を打ち付け、更に野地板とルーフィングシートを貼るという手順です。

こうすることで通気層はしっかり確保出来ますし、防水の観点においても非常に安心です。

次に透湿防水シートの選定です。実は、過去にも透湿防水シートの選定については記事にしたことがありますので、宜しければ下記リンク先の記事もご一読ください。

透湿防水シートの選び方 | 滋賀で本気のエコハウス 高気密高断熱住宅(パッシブハウス)の設計施工 あしづかホーム

過去の記事に書いている通りで、今も考え方に変わりはありませんが、透湿防水シートは非常に重要です。

未だ日本では、白い安価なシートを使用されているのが殆どのように思いますが、一度、しっかりとしたシートを使用すると、恐らく白い安価なシートを使用する事は出来なくなると思います。本当に、その差は歴然ですし、違いを知ったうえで何十年か先のことを想像すると、だいぶ不安になります。

因みに、現在、あしづかホームでは、ドイツ・ウルト社のウートップ・ハイムシールド(画像2枚目)を使用する事が多いです。仕様は年月とともにアップデートしています。

 

それでは、今回のテーマはここまでで終了です。

まだ、梅雨は明けそうにありませんが、もうすぐ7月になります。そのうち、また、あの暑さがやってくると思うと嫌になりますが、しっかり暑さ対策し、この夏を乗り切っていきたいと思います。

 

蘆塚

2026.6