またまた今回も熱橋(ヒートブリッジ)対策について続きを書かせて頂きます。
残り3つ予定しておりましたが、意外と文字数が多くなったので“開口部”、“貫通部”という2つにさせて頂きます。(断熱欠損は次回に)

3.開口部(窓、ドア)
この部位もかなり重要なポイントで、かなりの割合で快適性を左右しているといっても過言ではないです。
以前から幾度もお伝えさせて頂いている通り、窓・ドアは出来る限り高性能なものをチョイスして欲しいです。と、言いますのも現在販売されている最高峰の製品でも壁の断熱よりは確実に断熱性能は劣ります。要は熱橋になります。
これから新築する方で、さすがにアルミ製窓を選ぶ方はいないとは思いますが、玄関ドアは、まだまだアルミ製が多いのでご注意下さい。アルミの熱伝導率は、なんと210W/(m・K)で鉄よりもはるかに高いのです。(鉄の熱伝導率は53 W/(m・K)になります)
ホントにアルミ恐るべしです。
対策としては、トリプルガラスに木か樹脂の窓で、玄関ドアも木製が必須と思ってください。

4.貫通部(ダクト類の穴)
住宅の外壁には、換気用ダクトの穴が数か所開くことになります。これは、換気装置が取付される以上仕方ないことですが、その穴は当然ながら外につながっているために、この箇所も熱橋になってしまいます。
しかし、チョイスする換気タイプによって、その穴の数が異なってきますので、熱橋に関していうなら、その数が少ないにこしたことは無いです。

第3種換気システムの場合は、ダクトの有無に係わらず、自然給気口が数か所必要になりますので、それだけでも6、7箇所は必要かと思います。
それと別に、ダクト式の場合は排気口1箇所とキッチンのレンジフード用1~2箇所必要となり全部で最低8箇所以上いるようになります。
ダクトレス(局所)の場合は更に数が増えるので最も熱橋が多いパターンになる事でしょう。

次に第1種換気システムですが、これにもダクトの有無がありまして、ダクト式だと給気口、排気口が各1箇所とキッチンのレンジフード用1~2箇所を足して最低の場合は3箇所で済みます。
これがダクトレスの場合は6~8箇所程は必要で、それにレンジフード用を足しますので最低でも7箇所以上は必要となりますので、第3種のダクト式とあまり変わらない感じです。

このように比較してみると、熱橋対策としては第1種のダクト式が断然有利になります。
但し、ダクト式の場合はダクトの保温がしっかり出来ていないと、ダクト自体が熱橋になりますので、そこにはご注意下さい。

次回は最終の“断熱欠損”についてです。よろしくお願いします。

蘆塚