前回からの続きで、高性能なエコハウスでの弱点になりえる箇所を紹介させて頂きます。

ご存じの方も多いと思いますが、住宅の換気システムには第1種と第3種のいずれかが主に使用されます。

どちらを使用するかは、立地条件や建物の使用状況、又、コストの問題など様々な事を考慮して決めていく必要がございますが、あしづかホームのある滋賀県南部で一般規模の住宅ならば、大抵の場合は第1種の方が温熱的には有利に働きます。それが、更に全熱交換タイプならば尚のことです。

熱回収や湿度回収といった部分は全熱交換が当然有利に働きますが、それ以外で第1種と第3種で結構な違いがあるのが外壁貫通箇所の数です。

 

第1種は外部給気(OA)と外部排気(EA)の2か所の貫通部のみで、その貫通部もダクトが通り保温材が巻かれる為に、さほど室内の温熱環境には影響がありません。

対する第3種は機械に対する貫通部は外部排気(EA)のみになるので1ヶ所です。しかし、自然給気口が別に壁面へ直接設置されます。その数は建物規模によって異なりますが5~8箇所程は必要になるケースが多いです。

1枚目の画像が、その自然給気口になります。画像は、あしづかホーム事務所内のものですが濃い紫の箇所がそれになります。自然給気口も様々なタイプがございまして画像のモノは比較的コールドドラフトの起こりにくい形状をしたものです。そういったモノを使用してもその部分は“熱橋”にはなってしまいます。これが、コールドドラフト対策がされていない形状のものですと、まともにその冷気が下りてくることになります。

私は換気システムとしてケースによって第3種は、全然アリだと思っていますので第3種の事を否定するつもりは全くございませんが、第3種を選択される場合は熱橋箇所が増えるという事を踏まえて給気口の形状等、対策をされることをお勧めします。

 

あとは、弱点という言い方からは少しずれるかもしれませんが、第3種の場合は、第1種の全熱交換タイプから比べると冬場の湿度は確実に下がりますので加湿器を使用されることになると思われます。

2枚目の画像が、あしづかホームの事務所内で使用している加湿器になります。一般的な気化式を使用しているので画像のように周辺は温度が下がります。(紫の部分)

水蒸気を出しているので当然といえば当然なのですが、これもやはり温熱的にはマイナスの要因にはなってしまいます。

 

今回は、第3種が悪者みたいになってしまいましたが、決してそういう訳ではありません。あまり、お勧めできない第1種の機械も世の中には多々ございまして、逆に第3種でお勧めできる機械もありますので、ご参考までにお願いします。

 

蘆塚