エコハウスを建築する際には様々な条件の中で、あらゆる事を検討すると思います。

例えば、敷地状況、予算、間取、性能、意匠というふうに...

 

その中で、予算、間取、性能、意匠が全く同じ内容であっても敷地の条件によって、建物の温熱環境が全然異なる場合がでてきます。

それは、既に皆様もお気づきかと思いますが、南側からの日射取得が有るか無いかの違いで結構な差がでてきます。

例えば、UA値やC値、又、間取も全く同じ建物が、同じ敷地で方位(向き)を変えることで年間暖房需要、年間冷房需要という最も重要な値は変わります。

という事は、住み心地や光熱費にも差が出てくるので“敷地のポテンシャル”を活かす計画を行うか行わないかで、この先何十年も生活するとされる建物への評価(価値)は変わります。

 

この事は、敷地面積が広くてどの方位でも建築できる場合は、設計の技量が問題になるのですが、一般的な市街地の住宅地を新たに購入して新築をする場合には、殆どのケースで敷地選定時に温熱環境に対する答えは出てしまっているのです。

例えば”ウナギの寝床“といわれる間口が狭くて奥行きが長い敷地で、尚且つその間口が東側道路に面して南側に隣家が接近して建っているときは、南側からの日射取得は期待できません。

こういう時は、いくら設計時に努力しても年間暖房需要の値には早い段階から限界がでてきます。ただし、逆に年間冷房需要に関しては特別な日射遮蔽物がなくても、そこそこ良い値となります。(いずれも躯体性能は、しっかりとしている場合です)

 

という事は、敷地を購入する際には、温熱環境に対して、ある程度の知識を持って、更には依頼する設計士やビルダーも決めた状態で動かないと、後々に後悔することになるかもしれません。

ほんの少しの準備をしておくだけで、良い環境で過ごせて、エネルギーを使用する量も少なくできるので、これから敷地を探して建てられる方は、ぜひ、ポテンシャルを秘めた敷地を意識して探して頂ければ少し見え方も違ってくるかもしれません。

 

蘆塚