前回の内容で出てきた差別化について、もう少し考えてみました。
省エネ建築を行う事が差別化では無いのでは?という旨をお伝えしていましたが、では住宅づくりで何が差別化になるのか?本当の差別化は何なのか?

どのような業種でも“差別化を図る”という言葉はあるのかもしれませんが、住宅業界では、その言葉がよく使われます。どういう時に使われているかといいますと、ビルダー側がエンドユーザーに支持されるよう他社とは少し異なる特徴付けをしてアピールする場合にです。
しかし、その殆どは、特に差別化という程のものでは無く、フランチャイズ先や建材メーカーなどから商売道具の一部としてあたえられたツールであり、ある意味フランチャイズ先や建材メーカーの売上の都合で出来上がったものになっている気がします。
その為、各エリアに数社同じようなコンセプトやスタイルの建物があり、別に特別感も無く数年で飽きられて消滅していくということが繰り返されていきます。
では、ここで何が言いたいかと申しますと、そもそも差別化とは“誰かにあたえられたものでは出来ない”ということです。誰かにあたえられたものとは、頭は使わずお金を使っているだけで、ある意味“買い物をしているだけ”にすぎません。
本当の差別化とは、自身で苦労し、考え抜いて出来たアイデアやスタイルが結果的に他社とは異なり、又、真似ができないような内容なっている事ではないですか。
そのように考えると住宅づくりにおける差別化は、誰もが出来るとこでは無く、又、誰かのまねごとで出来るほど簡単では無いのでしょう。
いずれにしても、“買い物をして解決できるものではない”ということです。
又、省エネや耐震などの躯体性能はビルダー側が知識を持ちエンドユーザーに正しい情報を提供するものであって、決して差別化として利用するものでは無いと改めて考えております。

蘆塚