地産地消という言葉が使用されるようになって、もうどれ位経つのでしょうか?

調べてみると1980年代に出来た言葉のようです。ただ、私の印象では1990年代から一般的によく使われだされたのかなと思っています。

特に食料品に対して、使用される事が多いのですが、住宅建築においても以前から使用されており各方面で地産地消を推進する働きかけも行われているようです。

 

しかし、食料品に比べると実際に住宅建築に使用される材料、製品、機器などは、地産地消行われている比率が低いように感じており、完全なる地産地消となると、難易度がかなり高いのではないでしょうか?

今の時代では、地産地消という言葉は、凄く良い事をしているように聞こえるのですが、恐らく昭和初期より昔は、地産地消が当たり前で、逆に輸入材や他地域のものを使用する方が難しい事だったのだと思います。それだけ、戦後の日本には様々な変化があり、又、世界的に流通網や情報技術の発展がなされた結果が現在に至っているのでしょう。

確かに、地域経済が廻り潤うのは効率が良く素晴らしい事です。それに、殆どの人は心情的にも出来る事なら地元のものを使用したいと思うはずです。又、エコの観点からも輸送時のCO2排出量削減など考えれば尚更です。

しかし、それは、その商品が他地域のものと同等以上の品質があり、コストにおいてもメリットがある場合の話で、そこにデメリットが多くあるのならば、なかなか理解を得られません。

又、地元に拘ったあげく、製品(地元の)の製造過程でのCO2排出量が、別地域からの製品よりも上回ってしまえば、何をしていることか分かりません。

実際にそういう状況に直面した時なんかは、果たして地産地消は必要なのかな?と思ったりしてしまいます。

 

今の時代、色々な選択肢がある中、何を最良とするかの判断が結構難しいのも事実で、それは将来振り返ってみた時に正解が逆になっていることも出てくると思います。

色々と模索を繰り返して正しい答えが出てくるのかもしれませんが、今できる地産地消を次回にもう少し考えていきたいと思います。

 

蘆塚