またまた続きで今回は社屋を5年間使用してみて、色々と思う事を書かせて頂きます。
先ず、社屋の建物仕様ですが構造や断熱構成、窓は殆どコンセプトハウス同様です。
異なるのは換気設備で、社屋は第3種のダクト式を採用しました。機種はフレクトウッズのJBDG。

あとは、エアコンの数と使用方法が大きく異なります。
実は、このエアコンの数(容量)が建てる前に一番分からず、後に無駄があったと悔やんでいたところで、今であれば違う考え方が出来たと思います。
社屋は約50坪の延床面積で、総2階なので1F、2F共に約25坪ずつになります。1FにはKAYANO COFFEEとA+storeがあり、2Fは事務所とゲストルームです。
そして、エアコンは各階に2台ずつ計4台(業務用2.3~2.5馬力)装備しております。

多分、この建物が普通(一般的な断熱・気密)の性能であれば、このエアコンの数(容量)は妥当か若しくは足りない内容だと思います。ましてや飲食店が入っているスペースは絶対的に不安な内容です。
私も飲食店舗の設計・施工は過去に何件も経験はございますので、飲食店舗のエアコン容量が計算している以上に必要なのは重々承知しております。特に夏場は厨房の熱とお客さんの熱気でかなりの割合でオーバーヒートします。
そういう経験も有るからこそ、社屋計画時も色々な想定をしながら決定しました。

そして実際に建物を使用していくと、今までの知識と感覚で考えていたものとは異なる結果になっていきます。
冬の終わりかけである2月末より使用開始したので、まだまだ寒い日が続いておりましたが、室内はエアコンの設定温度が22℃程度でかなり快適に暖かく外気の影響を受けにくい感じがすぐに体感できました。断熱、気密性能が良いお陰で暖房の効きが早く又、保温してくれる時間が長いです。
社屋でのエアコン使用方法はコンセプトハウスの連続運転とは異なり、人が居るときだけの間欠運転(朝から夜)にしておりますので、普通の性能ならば、朝、出社時に温度の低下があり寒さを感じるはずですが、この建物の場合はそれが有りません。冬場の出社時は室温20℃前後あるので、エアコンにスイッチを入れるのを忘れてしまう事が度々あるぐらいです。
そうなんです。それぐらい保温性能が良いのでエアコンの運転モードを自動にしていると、本気で運転している時間帯が少なく、エアコンの容量オーバーを感じてしまいます。
結果的に4台のエアコンは完全に不要で、各階1台ずつの計2台で良かったなと後に気付きました。その2台も、もっと小さい容量で良いと思います。
実際に飲食店等の商業施設を普段から使用したり設計したりする人からすると驚きの内容じゃないでしょうか。
実際に、街中を見回すと同規模の飲食店や事務所、コンビニなど室外機が“何台あるの?”という程、多く設置されています。
特に営業時間の長いコンビニなんかは凄いエネルギー量を消費していると思うので、そういう建物こそ早く高性能にするべき場所なのではないですか。

次回に続きます。

蘆塚