前回は「関西でパッシブハウスを建てる意味」という内容を書かせて頂きましたが、今回はエコハウスとい言葉とパッシブハウスという言葉の“違い”“位置付け”を書かせて頂きます。
先に分かりやすいほうとして、パッシブハウスですが、こちらについては定義が明確にあり、簡単にいいますとドイツのパッシブハウス研究所が定めた使用エネルギー以下で暮らせる建物です。非常に分かりやすいです。


次にエコハウス。あしづかホームでもよく使用する言葉なので、私がいうのも何なんですが、明確な定義が無いある意味厄介な言葉です。
先ほどのパッシブハウスもエコハウスにもなりますし、全然、断熱気密がダメな建物でも太陽光山盛りでHEMSつけたらエコハウスといっている住宅会社も沢山あります。でも、それぐらい幅広い言葉ですからエンドユーザーさんにとってはややこしく、分かりづらいです。
ただ、そこで「分かりづらいから、断熱気密がダメな方で良いです」とはならないと思いますので、エンドユーザーの皆さんには、良いか悪いかを見極める選球眼をぜひ養って頂きたいです。
以前にも同じような事は書かせて頂いておりますが、今回はエコハウスについて、定義のあるパッシブハウス基準から計った見方をしていきます。
先ずパッシブハウス基準は、年間暖房負荷15kWh/㎡以下という非常に厳しい条件となっております。この基準には建物の性能に加えて、立地状況(方角、形状、近隣建物)も大きく作用しますので、基準をクリアしている建物であっても、立地が変われば全然基準をクリアできないケースは多々あります。
例えば、方位が変わるだけでも年間暖房負荷が20kWh/㎡を大きく超えてしまったりするので、限られた面積の中での住宅密集地や間口の狭い敷地でパッシブハウス基準を満たすのはかなり難易度が高いと考えます。
(ここからは、私の考え方になります。)
しかし、パッシブハウス基準が難しい立地条件であっても断熱気密をしっかりとり性能が良い窓を適切にレイアウトし、正しい換気設備を使用すると年間暖房負荷20kWh/㎡台の建物は可能になります。以前からお伝えしていますように、これぐらいの性能を有すると温度や湿度がコントロールしやすく非常に快適な空間が実現しますので、ぜひ、このゾーンは狙って頂きたいです。
このゾーンこそ、本当に快適でエコな生活ができる“本気のエコハウス”になるのかなと思います。くれぐれも、“バッタもんエコハウス”にはしないでください。

蘆塚