省エネ基準義務化の先は?

前回は、省エネ基準の義務化が来年(2025年4月)から始まるという内容を書かせて頂きました。

外国から比べると遅すぎるスタートにはなりますが、これをきっかけに基準の内容も充実して、早く他の国に追いつけると良いのですが、現在進められている今後の計画は、2025年に断熱等級4(滋賀県はUA値0.87)、2030年に断熱等級5(滋賀県はUA値0.6)までしか決まっておらず、その先は触れられておりません。また、前回記載の通り気密に関する基準は今のところございません。

この内容で進んでいって大丈夫なのでしょうか?非常に心配です。

率直な意見として、スタートで出遅れて、更にはゆっくり進むというやり方では、どうしても他の国には追い付けないどころか、差が開いていくと思います。

ここは、もっとやる気を出して取組んでいただかないと他の国には到底追いつけませんし、何よりCO2排出量削減の目標値にも到達しないのではないでしょうか。

今、日本の新築住宅市場では、どれ位の断熱等級が主流なのか?恐らく統計は出ていないので、はっきりしたことは分かりません。しかし、近隣市場での肌感や、2024年度の住宅ローン減税の内容をみると断熱等級5(滋賀県はUA値0.6)というものが、既に普及しているようには思えます。

そう考えると、2030年の段階での義務基準は、せめて断熱等級6(滋賀県はUA値0.46)にはしておかないと、先々の目標達成が苦しくなるばかりです。

UA値0.6と0.46との差は、それ程難しいものでは無いと考えております。断熱材の内容や窓グレードを少し変えるだけで済みますし、特に技術的な問題は無いと思います。

あと、現在、基準が定められていない気密についても早期に基準を決めないといけません。気密がとれていなければ、いくら断熱性能を上げても、その効果は薄れますし、意味をなさなくなってしまいます。

先ずはC値1.0でもいいので基準は設けて頂きたいですね。

しかし、2030年以降のビジョンとして、最終的に新築住宅の場合は、断熱性能は等級6よりも高い基準で、気密性能はC値0.5以下にしなければ本来目指している目標値には届かないと思うので、そこへの道筋を早く示して、日本を“スタンダード”な国にして欲しいです。

蘆塚

2024.03