本物が選ばれる時代に

明けましておめでとうございます。本年も、どうぞよろしくお願い致します。

年始からコロナの勢いが止まらず、とうとう首都圏では2度目の緊急事態宣言がなされて、関西エリアもどうなるか分からない状況になってきました。

そして、北陸や東北では大雪で普段の生活に影響が及んでおります。

新年早々、あまり良いニュースが無い中、いったい今年はどのような1年になるのでしょうか?

現在のコロナウイルスの問題や気象による災害は、なかなか人間の手によってコントロール出来るものではありません。私たちが出来ることなどは限られており、日々の注意といった予防的な事ぐらいです。

一方で、日常生活での衣食住といったものは、ある程度、自分自身の考えのもと沢山の選択肢が与えられており、知識の量によって選択する幅が異なってくると思います。

そう考えると、絶対的に知識量が多い方が色々な可能性を知り、又、様々な選択肢を得ることが出来て“良質なもの”や“環境に優しいもの”などを選ぶきっかけが増えていくのでしょう。

日本は先進国でありながら、住宅の省エネ性においては、ヨーロッパと比べた時にかなり遅れをとっているのですが、近年は徐々に日本国内でもヨーロッパレベルのお家が増えてきているように感じます。

今までは、どちらかというとコスト重視でとにかく安価にという傾向が強かったのが、SNSやユーチューブといったものの普及で情報量が増えて、住宅を購入される皆様の知識量が確実に上がっています。

その結果、もちろんコストの事は大事なのですが、それ以外の要素として長く使用できるものであったり、今までの常識よりも遥かに性能が高いものを視野に入れてお家づくりを考えられるケースが増えているようです。

私たち造り手側は、常に先の流れを読みエンドユーザーの皆様よりも、更に情報を入れておかなければいけないのですが、その情報が間違った方向であってはいけません。

正しい情報を持ち続ける努力を惜しまず、今の時代に望まれる「本物」の住まいづくりを、この1年を通して貫いていきたいです。

蘆塚

2021.01