日本の住宅の耐久性は?

前回、サスティナブルを実現するには耐久性が必要という事を書かせて頂きましたが、住宅の場合はどうなのでしょうか?

日本の住宅において高度経済成長期以降に建築された住宅は、ヨーロッパから比べると寿命が短いです。ヨーロッパの建物寿命は70年、80年といわれているのに対して、日本の場合は30年となっております。

単純に半分以下です。こんなことで本当に良いのでしょうか?

一昔前までは、文化の違いとか、木造と石造りの違いとか、いまいち、訳の分からない理由を並べて済まされていることが多かった日本の住宅の寿命問題。

しかし、近年では、その寿命について、出来るだけ長く、と考えるビルダーも少しずつ増えてきておりヨーロッパの住宅並みの耐久性を持つ建物もあります。

実際に、あしづかホームでも、そういう取組を行っており、一つ一つの部材選定から施工方法まで気を遣い住宅づくりを行っております。

それでは、その寿命の長さの違いとは何が原因なのでしょうか?

また、どのようにすれば寿命は長くなるのでしょうか?

そして、寿命が長くなることによって、どのようなメリットが得られるのでしょうか?

そのあたりを考えていきたいと思います。

これまで、日本の住宅の寿命は30年とされていますが、何故、そこまで短いのか?その原因が分からないと改善できませんので、先ずはそこからです。

理由はいくつか考えられますが、背景としましては、そもそも、高度経済成長期は、とにかく質よりも量という時代で、その後バブル期が来て、土地値が高騰し建物に対して費用をかけられないという時代がありました。その間、行政側も法として耐久性を意識した対策は特に行っておらず、ビルダー、ユーザーも、そこに違和感をあまり覚えず、住宅の耐久性について将来を見据えた議論がないまま今日に至っているように思います。

でも、考えてみると、私たちの生活の中で、行政が絡むことで、将来を見据えて本気で計画されているものは、あまり存在しないと思います。

例えば、年金問題、インフラ問題、エネルギー問題など、どれもが右肩上がりの想定で考えられており、バブル崩壊以降は、行き詰まり傾向で、根本的な解決策が見いだせないまま先送りされ続けております。

結局のところ、行政任せでは良いものは出来ないという事です。ですので、住宅の寿命を長くするのであれば、先ずは、今までの日本の家の常識を疑ってかかる必要があります。

そして、実際に寿命が長いヨーロッパの住宅を参考にしていくなど、ビルダーはもちろん、ユーザーの皆さんも、正確な知識をつけておかないといけません。

では、具体的に構造のどういう点が問題なのか?それを改善するとどのようなメリットがあるのか?

そこを次回に書かせて頂きますので宜しくお願い致します。

蘆塚

2023.10