断熱等級が増える?

現在の日本では、断熱性能と気密性能におきまして義務とされる法的な基準が無いのは皆様ご存じでしょうか?

一応、G7に加わるような先進国が2022年の時点で住宅の省エネに係わる義務基準が定められていない事は普通であれば結構な衝撃ではあるのですが、長年にわたり政治があまり機能しない状態が続いておりますと、人とはその状況に慣れてしまうもので、最近では何も違和感を持たなくなっておりました。

その断熱性能につきましては以前から義務ではありませんが、いくつか等級というものがあり今年の3月末までは等級4が最高グレードとなっておりました。

その等級4の内容が凄く緩く“最高”とは何なのか?と、言葉の意味を考える事もありました...(区分5と6はUA値0.87)

又、それとは別にZEH基準(等級4よりも若干マシ)といったものが存在しておりまして、どうも、この4月からそのZEH基準相当のものが新たに等級5として設定された様子です。

関西の場合は殆どのエリアで地域区分が5か6というところに分類されますので等級5の場合はUA値が0.6(区分5と6は同じ)という断熱性能が求められます。

まあ、義務ではございませんのでどこまで影響力が出てくるかは分かりませんが、凄くゆっくりではございますが前には進んでいるようです。

又、今年の秋には更に上の等級である6と7も出来るかも...という事で、少しは先進国として恥ずかしくない姿になってくれれば良いのですが、どうなるのでしょうか。

まだまだ、世界レベルでの義務化などへの道のりは険しいのかもしれませんが前向きな話が出る事自体は嬉しいですね。

しかし、気密性能の事には未だ全然触れてこないのは何故なのか?本当に良く分からない国ですね。

蘆塚

2022.04