忖度が多すぎる?

12月となり「エコハウスを少し語る」も4年目に入りました。また、今年も残すところわずかになり1年の経過の早さを感じます。

さて、現在、世界中で気候変動対策について様々な取り組みが進められている中、日本でも少しずつではございますが変化といいますか進展はあるみたいですね。

既にご存じの方も多いとは思いますが、我々が携わっている住宅に関して省エネの等級が増えるとか...みたいです。

まだ、これから内容を決めていく段階のようですが、案としては現在の等級4が最高であるのに対して、新たに等級7(G3クラス)、等級6(G2クラス)、等級5(ZEHクラス)を設定するかどうか...という話がでているらしいですが、どうも大手ハウスメーカーを中心とする団体が、それに対して反対しているということのようです。

この話自体は別に義務化云々ではなくて、新たな等級を設定するだけという事なのですが、何故、その設定する事に対して反対をするのかが私には全然理解できません。

日本は住宅の省エネに関して他国から大きく後れをとっている国であり、新たな等級を設定するだけで、例えばG3という基準がどのような内容なのかという事を多くの国民が知るようになり皆の意識も変わってきますので、現状よりもレベルの高いものを設定することは当たり前の事であり、本来はもっともっと早い段階で行政が行うべき仕事であったとは思います。

しかし、何故にビルダー側、ましてや大手ハウスメーカーがそのような反対をするのでしょうか?

そして、行政は何故、大手ハウスメーカーの意見に傾こうとするのでしょうか?

この等級の件は、今後どうなるかは分かりませんが、省エネの事に限らず、現在話題にあがっている10万円の給付金問題や国会議員の交通費100万円問題など、本当に日本では訳の分からない事が多すぎて普通に生活することに疲れることがあります。

結局のところ、当初の目的などはどうでも良くて一部の人間だけの懐を満たす仕組なのでしょう。

どうか、行政機関や大きな会社組織の方々はもっと真面目に普通に物事を考えて下さい。よろしくお願いします。

蘆塚

2021.12