全熱交換タイプで湿度は?

前回に続き湿度と換気のことを書かせて頂きます。

画像1枚目は、今年の8月9日の午前8時頃の弊社外部の湿度になります。相対湿度72.7%で朝から“じっとり”しております。

そして2枚目は、同日同刻の弊社コンセプトハウスの室内湿度です。相対湿度60%で“サラッと”した感覚です。

数字だけを見ていると分かりにくいですが、体感では雲泥の差があります。

コンセプトハウスには全熱交換タイプの第1種換気システムが使用されており、前回内容の通り夏場の湿度対策に有効です。(冬場も有効です)

この時期は冷房も運転しておりますので、当然ですがその除湿で湿度が下がっているのもあります。しかし、全熱交換タイプである事も大きいです。

関西のように夏場の湿度が高いエリアであれば、全熱交換タイプは効果が期待できますのでおススメなのですが、国内で販売されている機種がまだまだ少ないのが現状であります。

弊社ではコンセプトハウスで設置しているフレクトウッズRDKR(スウェーデン製)やフォーカス200(ドイツ製)を採用させて頂いておりますが、その理由は、この2機種はパフォーマンスも高く、又、メンテナンス性や静粛性にも優れており、まさに本物志向であるからです。

窓同様に換気の分野も日本は、ヨーロッパからかなり後れをとっており全熱交換タイプで国産品として互角に張り合えるものには私自身は未だ出会えていないです。

換気システムを製造している国産メーカーは何社もございますので、是非、対等に競える製品を早く市場にだして頂きたいところです。

国産メーカーは今のところ“需要が無いから”みたいなスタンスなのかもしれませんが、ここ数年で需要は確実に増えており、今後は増え続けると思われますので早く本気取組んで欲しいです。

ただし、いずれに致しましても換気システムを全熱交換タイプにしたからといって、お家全体が快適になる訳ではございませんので、先ずは換気システムが機能する躯体性能(断熱・気密性能)が必要であることはお忘れないようにお願いします。

その躯体性能と優れた換気システムが備われば真夏でも真冬でも室内の快適性は今までとは全然異なるものになると思います。

蘆塚

2022.08

換気

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