パッシブハウスオープンウィークス2024

今年もこの時期がやってまいりました。昨年に引き続き2月は“パッシブハウスオープンウィークス2024”という全国のパッシブハウスがご覧いただけるイベントがございます。

日本全国で、ドイツのパッシブハウス研究所の認定を受けた物件を中心に見学ができまして、寒い冬に本物の高性能住宅を体感して頂くのが目的です。

近年、ようやく“パッシブハウス”という言葉が少しずつ広がりを見せていると思います。日本では、2009年に神奈川県鎌倉市で最初の1棟が誕生しました。その後、全国各地で事例が出来ていき、あしづかホームのある近畿エリアでも2019年完成の宇治田原パッシブハウスを皮切りに、現在では認定を受けた建物が5棟あり、今後も認定建物が増加していく模様です。

既にパッシブハウスに入居されている方や、普段からパッシブハウスづくりに携わっている方のように、その性能をご存じであれば、日本の市場でよく議論されている『断熱等級5までがコスパが良い』とか『C値は1.0あれば十分』などという根拠のない主張は、もはやどうでもよくなっていると思います。

それぐらい、実際には日本市場の一般的な建物とは、快適性やエネルギー消費量の差が大きいですし、そういう意味では、日本においては、まだまだスタンダードではないのかもしれません。

しかし、日本以外の先進国では、カーボンニュートラルや快適性という観点から、日本とは比べ物にならないほどパッシブハウスのような高性能な建物が広がりを見せております。

最近では、『日本の賃金は世界で唯一30年間上がっていない』、『失われた30年』といった日本が世界から遅れをとっているワードをよく見かけますが、住宅等の建築物の性能もまさにそれで、完全に取り残されております。

どうか、このパッシブハウスオープンウィークスを利用して、多くの方に世界基準の高性能住宅を体感して頂きたいところです。

尚、あしづかホームでは、宇治田原パッシブハウス(2/11)で、参加しておりますので、ご興味お持ちの方は、是非、お申込みください。

蘆塚

2024.02