もうバルコニーの需要は無い?

前回はユーティリティスペースの便利さを書かせて頂いたのですが、便利になった反面、その広さを確保するのはどうするか?という問題がでてまいります。

仮に従来1坪(2帖)と思っていたものが3坪(6帖)になると、2坪(4帖)も大きくなってしまいます。

そうなると比較的小さな敷地で建築する場合などは、スペースの確保は?となってしまうと思われますが、そこはあまり心配する必要がありません。

今までであれば物干しスペースとしてバルコニースペースを1.5坪(3帖)や2坪(4帖)程度確保することが多かったと思います。

しかし室内干しに切り替わることで、そのバルコニースペースは不要になりますので、そのままそこに割り当てていた面積をユーティリティスペースへ振替えることで解決します。

又、これに関連するお話としまして、ここ何年かでバルコニーの設置を望むエンドユーザー様が非常に減っております。

理由としましては、花粉、PM2.5、埃等様々な汚れで掃除が大変。又、洗濯物を干している場合に急な天候変化の際に困るなどがございます。

他に施工側からの目線でも、確実な通気層を施工する際のコストと施工性であったり、将来的に必要とされる防水工事のメンテナンス費用といったところを考えた時にバルコニーをつくる優先順位は低いのかなと思ってしまいます。

そのような事で、最近はバルコニーを施工する機会がめっきり減りまして、あしづかホームでは、もう4年ほどバルコニーの施工をしていないです。

こうなってくると、もはや今後も需要が無いのでは?というようにも考えてしまいます。

ただし、その代わり室内物干しスペースは確実に設置することになります。

これまでも様々なパターンの室内物干しスペースを施工させて頂いており、経験値はかなり上がってきました。

正直なところ10年前には想像できていなかった事で、この先の10年後には、又、新たなライフスタイル変化がおこっているのかもしれませんね。

蘆塚

2021.09