色々ある窓の開き方(スウェーデンウィンドウ)
前回、秋の窓開閉について書かせて頂きましたが、今回はそれに関連する事を書かせて頂きます。
あしづかホームの建築するエコハウスで使用する窓はトリプルガラスのものになります。トリプルガラスの窓といいましても様々なタイプがございまして、国産メーカー又は海外メーカー、フレームが樹脂又は木製、開き方のタイプ等と様々です。
そういう様々な選択肢がある中で、あしづかホームのコンセプトハウス及び社屋で使用している窓は、スウェーデン規格の木製窓になります。
この窓の事は、以前の記事でも同じようなことは書かせて頂いておりますが、改めて書きます。
使用しているのは基本的に回転窓といいまして、クルリと一回転(170°)する動作が特徴で1枚目の画像のように上と下に隙間を開けて通風する方法が基本になります。
この方法ですと1つの窓で、下側から給気し上側から排気するという仕組みで空気の流れが考えられた窓で、そういうところが結構好きです。
あと、室内から外側のガラスも拭けるという利点もあります。
次に2枚目の画像ですが、施錠用のロックが2か所あるのが分かりますか?(枠側面下部)
室内側のロック位置(画像3枚目)ですと完全に閉めることができて、外側のロック位置(画像4枚目)ですと、約15mmの隙間ができて換気する事ができます。この機能も良く考えられており、たかだか15mmと思われるかもしれませんが結構空気が流れます。しかも、ロックが出来ているので防犯面でも安心という訳です。
この辺りの考え方は、もっと国産メーカーも真似していけば良いようには思うのですが、未だ引き違いタイプの考えから脱却できないところが少し残念に思います。
もっと、性能(断熱・気密)や換気計画について真剣に取り組んでいけば自ずとスタイルは変わっていくものだと思います。
そこには、エンドユーザーの皆様からのニーズが、もっともっと必要なのかもしれませんし、我々ビルダー側からエンドユーザー様への説明や提案も、もっと分かりやすく行う努力をしないといけないのでしょう。
でも、最近はお客様からスウェーデンウィンドウやドレーキップ窓について質問を受ける事も少し増えてきましたので、だいぶんと環境も変化がでてきた感じもあります。
蘆塚
2020.10