新築住宅には気密測定が必要

過去3回にわたって気密測定に関する内容を書かせて頂きましたが、今の日本では新築住宅を建てる際に気密測定を行うか行わないかの判断は個人の自由です。

自由といえば聞こえが良いですが、言い換えれば行政の無責任さや、ビルダー、ユーザーの何事も安く簡単に済ませたいという意思の表れのようにも思えます。

よく、“日本は30年間賃金が上がっていない”とか、“失われた30年”などと世界から遅れをとっている表現がありますが、住宅産業においてもまさにその通りで、完全に遅れをとっております。

新築時の気密測定が世間一般的に標準化されていないのが、その証のようにも感じます。

“手間がかかり面倒くさい”と放置していた結果が今の日本の住宅産業で、“やるべきことを当たり前”に進めてきた他の国とは結構な差がついてしまいました。

最近、ようやく大手ハウスメーカーも一部の商品として、そこそこのレベルのものをラインナップしてきましたが、正直なところ現実離れした価格設定であり、まだまだデモンストレーション的な扱いで本気度は伝わりません。

結局のところ知名度やイメージに頼った商売の仕方から離れられず、根本的に中身を変えていく気は、今のところ無いのでしょう。

ただ、それにユーザーの方々が流されて、知名度やイメージといった鎧に安心するのではなく、本来、住宅に必要な性能を知り、そして、しっかりと基準値や施工状況を判断するぐらいの情報を持って頂けるようになると、もっとビルダー選びの幅も広がり、より良いお家づくりが行われるものだと思っています。

今後のビルダー選びでは、“気密測定は必ず行っている”という事がもはや必要であり、最低条件といっても良いのでは無いでしょうか。

日本でも気密測定は、遅かれ早かれいずれ一般化されることかと思いますので、一生で一番高い買い物と呼ばれるお家づくりを後悔の無いようにして頂きたいです。

蘆塚

2024.05

気密

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