冷夏はもう無い?

気付けば6月も1/3程終わっており、着々と夏に向かっている感じですね。

自分が子供の頃から比べると、近年の夏の暑さは、1段階も2段階も上がっていて、もう以前の気候には戻らないような気がします。

この前、テレビを見ていると、最近は“冷夏”が無いという趣旨の話がでてました。確かに、昔は結構な割合で“冷夏”と呼ばれる年がありました。

ネットで“冷夏”について少し調べてみると、Wikipedia記載内容では、1980年代は10年間のうち8年が冷夏で、1990年代は10年間のうち4年が冷夏という事です。

因みに最後に冷夏と呼ばれたのは、2014年で、今からちょうど10年前の事になります。

こうやって振り返ってみると、やはり、近年が異常な暑さであるようです。この原因は、地球温暖化という事なのでしょうが、その対策として、今の日本の様子を見る限りは、解決しそうもありません。

本当に様々な生活スタイルを変化させなければいけないと思います。その中で、住まい(建物)も変化が必要ですし、新築をされるケースは、後から直す事が困難な躯体性能の強化は必須で考えるべきです。

これまでの日本の建物性能は、世界的にみてもかなりの遅れをとっておりますから、そこは、もっとヨーロッパ等のお手本になる国の建物を見習って計画した方が良いです。

断熱性能・気密性能がしっかりと備わっていれば、外気の影響を受けにくく、少しの冷房で快適な環境ができますし、当然、エネルギー使用量も少ないです。

エネルギー使用量が少ないという事は、CO2排出量も少ないので地球温暖化対策にもなります。

パッシブハウスや高性能エコハウスで暮らすという事は、良い事しか無いように思うのですが、皆様はどう思われますか?

この先、多くの方がそういう建物で生活することになると、もしかしたら“冷夏”と呼ばれる夏が再び来るかもしれませんね。

蘆塚

2024.06