サステナブルに暮らすとは?建築以外のもの

ここ数日で急に秋めいてきましたね。あの夏の暑さとはしばらくお別れという事で、ホッとします。

さて、今回は、建築(建物)以外のもので、普段、身近にあるものでは、どういった製品がサステナブルなのかを考えていきます。

サステナブルという言葉が示す意味は、『持続可能な』ということですが、建築以外のものでも長く使用し続けるためには“耐久性”、“デザイン性”というものが不可欠であり基本は同じと思います。

そして、いずれもコストの問題が絡んできます。

そんな中、自分自身が『持続可能な』と思えるものは、以下3つの条件が具わっている事であると考えています。

・リユースで使用したいもの

・大事に扱いたいと思えるもの

・購入費用、維持費に無理がないもの

最初の“リユースで使用したいもの”とは、言い方を替えれば中古品です。中古品でも欲しくなるものは、洋服、家具、車など、自分が興味を持っているものの多くに存在します。

最近では、いずれのカテゴリーでもヴィンテージと呼ばれる年代のものが以前より価格高騰してしまって購入しづらくはなってしまいました。

価格高騰した要因はいくつかあると思いますが、共通して言えることは、見た目の格好良さや、現在でも通常に使用できる丈夫なつくり、製造当時ならではのディティールといったところが主な理由と考えています。

また、“リユースで使用したいもの”は中古品と言いましたが、新しい製品でも将来的にヴィンテージ同様に誰かがリユースしてくれそうな魅力あるものも含みます。

次に“大事に扱いたいと思えるもの”ですが、製品を使用し続けるうちに故障や破損といったことはどうしても避けられません。ただ、そうなったときに買い替えるという選択ではなくて、修理やリペアして使用したいと思える製品を選んでいます。

例えば、ヴィンテージと呼ばれる古い製品は、製造された時代でなければ手に入らない材料、部品の構成で出来ているため、その製品を破損や紛失してしまうと、同じものを製造することが出来ないため、現在では入手することが困難ですので自然と大事に扱うようになります。

あとは、当然、愛着があるという事が大きく係ります。

そして最後に、“購入費用、維持費に無理がないもの”最終的にはコスト面で価値観の違いもあると思います。

凄く魅力的で、自分が欲しいと思っている製品であっても、金銭的に無理が生じると、そのものを所有・使用し続ける事が困難になります。

それでは、『持続可能な』とはならないです。したがって、サステナブルに暮らすには自分にとって無理な買い物はせずに、少し頑張れば手が届くぐらいのものを購入し維持できる範囲が良いのでは?と思います。

サステナブルに暮らすとは、なんとなく難しそうですが、楽しみ方も沢山あると自分は考えおります。人生のうちで出来る事は限られているかもしれませんが、少し楽しんでもいいのではないでしょうか。

蘆塚

2025.09