サステナブルに暮らすとは? 続き
今回も前回のテーマの続きで書かせていただきます。
以前から同様の内容は、度々記載しておりますが、住宅を含めた様々なモノで長年使用できる条件として耐久性は必須であります。また、併せてデザイン性も優れていないと長年使用し続けることは難しいと考えています。
先ず耐久性ですが、住宅の場合では建物の躯体性能が大きく係ります。耐震性能、断熱性能、気密性能という3つは重要で、このうち1つも欠かすことは出来ないです。
耐震性能については、日本の場合、近年でも大きな地震は度々発生しており、今後もそのリスクは常にあります。長期的な使用を見据えるならば、耐震等級は3で検討したいです。
更に断熱・気密の性能は、将来的に断熱性能は等級7クラスが当たり前になり、気密性能もC値=0.5以下がスタンダードになっていることでしょう。断熱性能のみを上げて、気密性能をいい加減に済ませると、壁内結露を招く事にもつながり、結果的として耐久性を落とすしますので、それは避けたいですね。
又、新築時にその2つの性能が確保されていたとして、『それが長期的に維持されるか?』という事も検討しなければいけないと思います。壁や天井の断熱・気密部分は、建物が完成した後は隠れる部分であり、後からやり替えの難しい工事であります。
したがって、新築の工事の際に、その辺りも十分考慮して、リスクの少ない材料選びや施工方法を決定したいところです。
次に、デザインについてです。デザインも耐久性同様にもとても大切な要素です。いくら耐久性が確保された建物であっても、好みのデザインではないものを長年使用することは難しくないですか?少なくとも私には難しいです。
恐らく、身の回りの衣料や家具などを購入するときも同じような感覚で、その商品を探すのではないでしょうか。特に何十年と使用するものは、しっくりくるかこないかで満足度も大きく変わると思います。
あと、耐久性・デザインに関係するものとして、素材選びも重要です。素材も見た目の好き嫌いがはっきり分かれる事が多いですし、長く使用できて経年変化を楽しめる素材に惹かれます。
材料によっては、使用年数が経つと、どうしてもただの劣化で終わってしまうものもあります。出来れば、そういうものでは無くて、年を重ねるごとに雰囲気がでてくる素材選びをして、愛着が湧き手入れも楽しめるようなものにしたいですね。
次回も、もう少し同様のテーマで書かせて頂きますので引き続き宜しくお願い致します。
蘆塚
2025.09