住宅の基礎まわりの断熱方法は、床断熱と基礎断熱のどちらかに分かれます。
いずれも、正しい知識を持ち間違いなく施工していればどちらが優るとは言えないと考えております。
あしづかホームでは基礎断熱を採用しているのですが、基礎断熱にも2通りございまして、基礎の外側に断熱材を施す基礎外断熱と、内側に断熱材を施す基礎内断熱があります。
あしづかホームは基礎外断熱で施工を行います。なぜ内側ではなくて外側を選んでいるか、それには外側にメリットが有ると思われるからです。
そのメリットとは何かと申し上げますと、熱橋(ヒートブリッジ)が出来にくいということです。熱橋とは、熱を伝えやすくしている箇所の事で、冬ならば冷気が、夏ならば暖気が屋外から室内へ入りやすくしている箇所になり、建物を建築する際は基礎のみならず全てにおいて無くしていきたい部分になります。


特に基礎に関しては鉄筋コンクリート造が一般的になりますので、コンクリリートの熱伝導率は1.6W/mk、ヒノキ、スギなど木材が0.12W/mkなのでおよそ13倍となります。又、高性能グラスウール16K(断熱材)0.038W/mkと比べるとなんと42倍も熱を伝わりやすくしています。
このようにコンクリート部分を直接外気に触れさす事は、温熱環境においてマイナスに働くことは明らかです。では、なぜ断熱材の施工位置が内側ではなく外側なのか?を説明させて頂きます。


画像をご覧いただきましたらすぐに気づかれるとは思いますが、基礎には間仕切りが幾つもございまして、外周面と間仕切りが接触する箇所は、内側に断熱材を施すと必ず分断されてしまい、その箇所は断熱材が無い状態になります。そこが熱橋となってしまい室内側へ冷気や暖気を入れてしまいます。逆に外側に断熱材を施すと断熱材は連続するので熱橋は防げます。ただ、それだけの事なのですが基礎外断熱は、どちらかといえば少数派になっております。その理由は以下かなと考えました。
1.シロアリの被害にあいやすい?
2.コストがかかる?
3.快適な室内環境に興味がない又は知らない
恐らくですが、一番多い理由は3のように思います。(根拠なし全くの私見です)熱橋についてそこまで気にしていないケースで昔からやっているままの床断熱を継続されている感じです。(誤解が無いよう補足しますが、床断熱もレベルの高い業者さんは全然おられます)
次に1ですが、ここがネックになっている場合があります。シロアリが生息する地域で防蟻性能のない製品を使用すると高いリスクを負うことになります。あとは、防蟻性能が低下しない施工方法をしっかり学ぶ必要があります。ただし、基礎内断熱の場合は、それが要らないと勘違いされて防蟻性能を持たない材料で施工されているケースを多く見ますが、実際には、それも同様でリスクは大きいです。ある雑誌の調査では内側断熱のほうが被害数は多いという報告もあったほどです。
そして2のコストです。防蟻性能を有する断熱材は高額になります。ただ1でも触れましたように内外に係わらず基礎断熱に防蟻性能は不可欠です。ですので、いずれもそれなりのコストがかかります。又、床断熱におきましてもレベルの高い施工は断熱材の厚みも必要になり決して安価ではありません。そう考えていくと基礎外断熱のみ極端にコストがかかるという事も無いのではと考えられます。
以上を踏まえてみますと、基礎外断熱は正確な知識を持ち施工の間違いがなければ非常に理にかなった方法になると思われます。
もしも、実際の現場にご興味お持ちの方がおられましたら、ぜひお声がけください。現場を見るのが一番わかります。

蘆塚