このホームページでも度々ご紹介しておりますパッシブハウス
今回は、パッシブハウスが今後国内で普及するのか?考えていきます。
日本国内のみならず世界全体でエネルギー問題は大きな課題なのですが、日本は今後どのように舵を切っていけば良いでしょうか?
私の場合は、住宅建築に携わらせて頂いているので、この分野で自分自身ができることを考えた時に、エネルギーを出来るだけ消費しない建物を世間の方々に知って頂く事、そして提案する事、そして確実な技術で設計し建築する事となっていく訳です。
そういう思いで色々と調べていくと、必ず出会うワードが“パッシブハウス”

既にご存じの方も多いと思いますので、詳しくは省略しますが、ドイツ基準の超省エネ建築になります。断熱、気密性能を高めて、太陽エネルギー(熱)を出来るだけ上手くとりいれる(又は遮断する)設計で暖房、冷房エネルギーを極力使わないで快適に過ごせる建物にしていきます。
エンドユーザーの方からすると、そんなにいい方法があるなら、どの住宅メーカーも早く全てそのように建てていけば良いのでは?と思われるに違いないですが、実際には現時点でパッシブハウスはレアケースになります。それは何故なのか?理由は幾つもあるでしょうが、主に思いつくものをあげていきます。
① 知られていない(認知されていない)
② イニシャルコストがかかる
③ 設計・施工できる実務者が少ない


一番は、やはり①の知られていないケースではないでしょうか。恐らく実務者でも知らない方が多くおられます。ましてや一般の方ですと更に多いですよね。これには、建物の良さを体感できる場が少ない事や、公共機関からもインフォメーションがないなど官民問わず広めていく努力が必要です。
②のイニシャルコストも大きな壁になるのですが、この問題は取組み方によってはなんとかなっていきそうな感じはします。既に5年前から比べると高性能な部材や建材は、だいぶ広まっていき金額も少しずつ下がってきていると思います。もっともっと使用するビルダーが増えてくると、コストは更に手ごろになっていくのではないでしょうか。又、仮にイニシャルコストが割高であっても、光熱費を含めたランニングコストは確実に安くなる事と、何よりも割高感が帳消しになるほど、快適性は格段に上がります。
➂の実務者が少ないという問題。これは時間の問題で広がっていくと考えます。私も20年以上このお仕事をさせて頂いておりますが、今まででも技術的なこと、又、材料・部材的なことでも変化が起こるときは結構なスピードで変わっていますので、潮目が変われば実務者の方々も自然にシフトしていくはずです。
以上、少し前向きな理由を考えてみましたが皆さんはどう思われますか?
この続きは次回にお話ししたいと思いますので、次回も宜しくお願い致します。

蘆塚