あしづかホームの社屋とコンセプトハウスを「本気のエコハウス」として実際に施工した当時(6年前)に感じた事を書かせて頂きます。

建物工事の最初は基礎。早速、今までとは違う事が始まっていきます。
まずは基礎の外側に断熱材が入ります。もちろん底盤にもです。
見るからに理にかなった断熱方法ですが、職人さんも初めて、又、基礎鉄筋検査に来られた検査官も初めてという事で携わる人の皆が「これは何や?」という感じでした。
工事自体は特に問題もございませんでしたが、断熱材の設置や配管類の貫通、断熱材保護の左官作業などで10日位は、いつもより余計に日数がかかりました。

そして上棟へと進みましたが、ここからがホントに不安な事も多く何度も確認しながらの作業になりました。特に気密の出来に絡む気密シートの先張り、分厚い屋根断熱のスペースを確保する為の背の高い垂木、屋根上に設ける通気垂木と透湿防水シートの処理など慣れない作業の連続です。
※あしづかホームでは仕様のアップデートを繰り返し、現在では背の高い垂木や気密シートの先張りは使用せず別の方法で施工しております

更に工事が進むと“裸のグラスウール”や“付加断熱”といった未知の工事が始まり職人さんと試行錯誤しながら何とか形になっていきました。現場に来られた職人さんや見学の同業者さん達は、壁の厚さと手間の入れようを感心されていたのを覚えています。

そして気密測定を迎える訳ですが、この時は初めてで要領が分からなかったのもありますが、すごく時間が掛かりました。
気密測定の結果は、社屋がC値=0.3でコンセプトハウスはC値=0.5という内容で、特にコンセプトハウスに関してはギリギリセーフといったところでしょうか。いや、今でしたらお客様が納得してくれないですかね。
ただし、気密測定が終わると何となくほっとした感がありました。それは、当時と比べれば全然慣れている現在でも同じです。

しかし、まだ終わりではありません。次に待っているのはスパイラル管を使用した換気工事です。実はこれこそ前例が少ない工事で現在でも実践されている建築会社は非常に少ないのではないでしょうか。
とにかくフレキ管とは異なりダクト自体の取り回しが難しいので職人さんは苦労されていました。ダクト工事や換気設備とエアコン接続などで1週間ぐらいはしっかり掛かるかかる感じでした。
換気設備が出来上がると、ようやく完成の時期となります。


全体の工事が終わったころの感想として、“工期がかかる”が先ずあります。
感覚的には今まで建てさせて頂いてた建物で4か月程かなと思うも規模のものが、6か月ぐらいかかっています。
当然、その分コストもかかりました。コストは工期が長くなる分と材料、部材もそれまでよりも高額なものを使用しましたので、総費用はざっくり3~4割増しでした。
初めから分かってはいることでしたが、改めて結局のところ“工期”と“コスト”この2点が大きな課題となり、それをどうする?ということに向き合い、それは、6年経過した今でも考え続けております。
ただ、年を追うごとに周りの環境が少しずつですが変わってきております。それは、あしづかホームのようなスペックでエコハウスを建てる住宅会社が関西にも徐々に増えて来ている。そして、それに伴いエンドユーザーの皆さまにも、こういうエコハウスという存在が少しずつ認知されていき、先ほど述べた工期やコストに理解が得られるようになってきているという点です。
それでも、絶対数はまだまだこれからだとは思っていますし、さまざまな努力が必要にもなります。
ただ、6年前に右も左もわからず始めた事が、ゆっくり少しずつですが前に進んでいる手応えを感じる事が出来ているのが、今、凄くうれしく、ありがたい気持ちです。

次回も、あしづかホームの社屋とコンセプトハウスの続きを書かせて頂きますので宜しくお願い致します。

蘆塚