PHJ全国大会2026に行ってきました 続き
前回に引き続き、先日行われたパッシブハウスジャパン全国大会のことを書いていこうと思います。
今年の全国大会は15周年という事もあって、例年よりも多くのプログラムが組まれておりました。その中で海外ゲスト二名の講演がありまして、それが興味深い内容でした。
一人目はオーストリアの建築家・ヘルマン カウフマンさんです。ヨーロッパを中心に活躍されており、大型の木造建築やハイブリッド建築を数多く手がけられて、材料入手から温熱環境まで日本の大型建築では考えられないような省エネに対する強い拘りがあります。
その拘りは省エネだけではなく、工事の合理化という部分にも注力されており、日本のプレハブ住宅のように幾つものをユニットで構成される工法を大型建築で実現されています。
しかも、それは当たり前のようにパッシブハウス基準の断熱、気密性能を保持しているので、日本の住宅や大型建築がいかに後れをとっているかというのを再認識させられます。
日本でも近年プロジェクトを手掛けられております。富山県黒部市にあるパッシブタウン5街区はヘルマン カウフマンさんが設計をされており、日本国内の大型建築物としては非常に画期的であり、今後のお手本になる建築であると思います。
そして講演では、ご本人が携われたプロジェクトについて多くの画像、資料を見せて頂きながら沢山お話ししてくれて、感心することばかりでした。
そして二人目はドイツのパッシブハウス研究所でアジアの物件を担当されるベアトホルト カウフマンさんです。実はこちらのカウフマンさんとはお会いしたことがありまして、以前、私がドイツのパッシブハウス研究所へレクチャーを受けに行った際に、ご自宅のパッシブハウスを見学させて頂き、その場でディテールについて詳しく説明してくださいました。当然なのかもしれませんが、パッシブハウスのディテールについては非常に詳しくて、壁や天井の断熱構成について、窓について、そして換気システムについてと理解度が高まった思い出があります。
その時に、ご自宅の壁断熱が400mmあるというお話を聞き、自分自身の中で日本の近畿エリアでも200mmや300mmぐらいは当たり前にやらなきゃいけないと決心しました。
今回の公演でも、とにかく部材の納まりや、熱橋対策などパッシブハウスをつくる為に欠かせない技術的なお話を色々聞かせてくれて非常に勉強になりました。
今回は、わざわざお二人が日本へ公演に来てくれて本当に良かったです。とても刺激を受けることになったのと、日本とヨーロッパとの差を痛く感じる事が多かったです。そして、日本は完全に取り残されていると改めて思うのと、その取り残された環境に慣れてはいけないと自分に言い聞かせて先を見据えていきます。
それでは、次回もよろしくお願いいたします。
蘆塚
2026.3



