3階建てのエコハウス 続き

前回に続いて“3階建てのエコハウス”についてです。

街中の3階建てのエコハウスには様々な厳しい制約があるという事ですが、では、それをどのように解決していくかを考えてみたいと思います。

先ず、防火地域・準防火地域といった問題です。ここで大きく係るのが窓になります。(玄関ドア含む)

一般的な地域であれば、最近ではトリプルガラス窓の選択肢も増えてきており、それほど困ることは無くなりましたが、防火地域・準防火地域では防火認定を受けた製品でなければいけません。一昔前であれば防火認定を受けているトリプルガラス窓は本当に少なくて非常に困ったのだろうと思いますが、現在では一応数社から製品がでておりますので昔ほどは困らなくなりました。

それでも、バリエーションの少なさやコストアップといった事で簡単にはいかないので、防火シャッターを併用しながらなど臨機応変に使っていく必要があります。考え方としては使い方を割切る事で結構上手くいくのかなと思います。

次に問題となるのが面積や間口の広さです。街中の土地は地価が高い事が多く郊外に比べると面積が狭く、又、間口の幅も限られているケースが殆どかと思われます。

その時に問題となるのが、南面の日射を取得するための窓面積や、付加断熱を施工するスペース、又、エコハウスに限った事ではないですが耐震性能といったところです。

この問題は、居住スペースの温熱環境や広さに直接影響がでてきますので凄く悩ましいです。しかし、本格的なエコハウスを建てるとなれば付加断熱は欠かせませんので優先順位をしっかりと確認していければ、納得のいく結論には至るのだと思います。

あしづかホームでは優れた温熱環境や耐震等級3は譲れないと考えておりますので、そこは妥協無く手を尽くしていきたい部分であります。

そして、最後に居住スペースの温熱環境についてです。先ほども温熱環境という言葉はでておりましたが、今度は換気・空調設備の計画を含めた高低差(1階~3階)による温度ムラをどのように解消し温熱環境を一定にしていくかという事です。

これが一番難しい問題なのかもしれません。

2階建ての住宅であっても、断熱性能や気密性能があまり良く無いケースは、当たり前に1Fと2Fの温度ムラはでます。又、断熱性能・気密性能をしっかりと施工していても空調や換気設備の設定状況・設置場所など細かな変化で温度ムラができる事もあり、2Fの方が暑くなりやすいとか、1Fが冷えるなど、思い描いた通りにいかないという話は比較的よく聞きます。

それが、3階建てになる訳ですから更に高低差が出来て難易度が上がるのは間違いないです。

今回、京都市で建築させて頂いてる建物ではダクト式の換気システムにエアコンを2台組合わせて計画しております。

夏の空調の使い方、冬の空調の使い方、それぞれ頭の中では何度もシミュレーションできているのですが...

あとは、計画通りの結果になるよう間違いなく施工を進めて参りたいと思います。

蘆塚

2022.09

気密

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