高気密高断熱住宅のノウハウ

10月も終盤となりまして少しずつ冬に近づいていくのが実感できますね。

ただ、今の時期は、一日の中でも寒暖差があり着る服を選ぶのが難しいです。

さて、寒い季節になると威力を発揮するのが、あしづかホームでも手掛けている高気密高断熱住宅です。

最近では、どこのビルダーでもスペックに係わらず高気密高断熱住宅を名乗るので、何がその意味を指すのか少し選別が難しい部分はありますが、今回は、あしづかホームで建てるスペックである断熱等級7クラスの場合についての内容を書いていきます。

 

そもそも、あしづかホームが高気密高断熱住宅を造り始めてから10年経つわけですが、この10年間で建築業界にも少しずつ変化が訪れました。

先ずは、内容はともかくですが、新築住宅の省エネ性能の義務化(断熱等級4)が2025年4月に行われまして、数年前からその辺りの性能に興味を持つビルダー、ユーザーが増えたと思います。

そして、断熱等級7クラスの建物や、パッシブハウス認定を取得するような建物まで10年前から比べるとずいぶん増えました。

ただ、その断熱等級7クラス以上の建物は、全体から見るとまだまだごく僅かで数パーセントのレベルと思われます。

 

その数パーセントを建てているビルダーは、当然ですが、数も少なく、今よりもまだ情報が少ない時代から高性能化を図るための術を身につけ独自に学び、時には失敗することもあったかもしれませんが、それなりにノウハウを持って現在まできています。

そのノウハウとは、決してお金で買えるものではありませんし、誰かにやってもらって備わるものでもありません。

しかし、世の中では、商売になると思うと、そういうノウハウを簡単に手に入れようと思う人たちも現れてきますし、また逆に、そういう人たちに対して報酬を得て決して正確ではないノウハウを提供するという者もでてきます。

 

これは、建築業界だけの話ではないと思いますが、どこにでも一定数そういうことはあるのは分かっています。

ただ、それで得たとされるノウハウで、ずっとやっていけるかは別問題で、結局は継続できないケースも多々あることでしょう。

そういうケースで最終的に迷惑をこうむるのは、そこに係わったユーザーの方になります。

ノウハウというものは、日々の積み重ねによって出来ていくものであるとは思いますので、そう簡単には手に入らないものではあると認識していますし、簡単に手に入るものは、中身も簡単であるような気がします。

やっぱり、何かを得るためには少し苦労があった方が良いとは思うのですが、その考えは古いのでしょうか?

 

蘆塚

2025.10

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