エコハウス=高気密高断熱住宅という考え

前回に引き続き「滋賀で本気のエコハウス」について書いていきます。

エコハウスという言葉ですが、実は決まった定義は無くて様々な使われ方しているようです。

例えば次のような感じです。

・地産地消で建てられたお家

・自然素材で建てられたお家

・再生可能エネルギーを使用するお家

・自然エネルギーを活用するお家

・断熱性能・気密性能が良いお家

などなど、本当に多くの意味で解釈できる言葉でありますが、何れにしましても前提にあるのが「環境負荷の低いお家」であると思います。

その為、地産地消で建てられたとしても、それが他の流通よりも環境負荷が高ければ意味ありませんし、自然素材を使用する場合も多くの端材を無駄にして、わがままな材料の使い方をしていれば、それもあまり良くはありません。

再生可能エネルギーについては原発や火力を使うよりは全然賛成ですが、国民任せの今のルールで果たしていいのか?という疑問と、エネルギー使用量を減らさずにアホみたいに大量の太陽光パネルを載せて「ZEHです」と喜んでいるのもどうかとは思います。

結局のところ中身が肝心で、見せかけだけのエコでは何も解決しないと思います。

そういう意味では、“自然エネルギーを活用するお家”と“断熱性能・気密性能が良いお家”というのは、エネルギー使用量をある程度までは確実に減らす事が出来るものでありますし、又、設計・施工の考え方次第で直ぐに取組む事が可能である為、先にあげた5つの要素の中で、先ずはやらなければいけないものであると考えます。

その、先ずやらなければならない2つの要素のうち、方位や近隣状況といった立地条件に左右される“自然エネルギーを活用するお家”とは異なり“断熱性能・気密性能が良いお家”は、何れの建物でも環境負荷低減に直結する為に、これからお家を建てる方々にとって必須となります。

しかし、何故かこの一番やらなければいけない要素が建築業界全体で遅れており、なかなかエンドユーザーの皆さんが思うようなお家が建たないといった具合です。

あしづかホームでは、こういう状況を少しずつでも“滋賀”や“関西”から変えていきたいという想いから「滋賀で本気のエコハウス」という言葉を使用しております。そのエコハウスは、あくまでも“断熱性能・気密性能が良いお家”が最優先で、それは高気密高断熱住宅ともいわれております。

今後はエネルギーの問題が、もっともっと深刻になっていく事が予想されますので、出来る限りエネルギー使用量を少なくする建物でないとなりません。

しっかりと温熱設計・計画が行われ、施工にひと手間かけられた高気密高断熱のエコハウスは、省エネルギー性と快適性が今までの日本の建物とは別物でありますので、これからお家を建てる皆さんも、本気でエコハウスを知って下さい。

蘆塚

2022.12

気密

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