断熱材の種類について

新緑の季節となりました。新芽が出て、育ち、その過程はエネルギーに満ちた感じを受けますので、個人的に一年間でもっとも好きな時期です。

さて今回は断熱材の種類についてのお話です。

高気密高断熱の高性能住宅を建てるうえで、欠かすことが出来ない材料は色々とありますが、最も重要と言ってもおかしくないのが断熱材です。

その断熱材ですが、様々な種類があるのはご存じでしょうか?

グラスウール、ロックウール、ウッドファイバー、セルロースファイバー、フェノールフォーム、ウレタンフォーム、EPS、吹付ウレタンフォームなどなど、結構な種類が存在します。

たまにYouTubeなどで、『どの断熱材が一番良いか?』みたいな内容のものを見かけますが、私個人の意見としては、いずれの断熱材にせよ、正しい施工が行われていれば、何でも良いと考えております。

断熱材の種類がどうこうよりも、選択した断熱材が正しく施工されて、性能通りの働きをしてくれるかが大事であります。凄く性能が良く高価なものを選択したとしても、施工が悪く、その断熱材のポテンシャルが発揮できなければ、あまり意味はありません。

また、施工が悪い場合、施工以後の建物の耐久性にも悪影響を招く可能性もでてきますので、優先すべきは確実に正しく施工できる断熱材を選択する事であると考えます。

あとは、コストとの兼合い、そして計画として、どれぐらいの性能を目指すのか?それによって、自ずと断熱材の選択肢が見つかると思います。

それでは、あしづかホームの場合、通常、どういった断熱材を選択しているのか?

それは、グラスウールです。グラスウールといっても、日本で最も使用されている袋入りとは異なり、裸のタイプ(画像のもの)です。

何故、裸のグラスウールを使用するのか?もちろん理由があります。

先ず、施工性を考えた時に、正しく確実に施工しやすい、次に、コストバランスが良い、あとは、施工された環境が整っている場合は性能劣化のリスクが少ないといったところでしょうか。

どうしても、日本では、未だ、珍しい材料の扱いになっておりますが、ヨーロッパや国内でも北海道等の寒い地域においては“ポピュラーな断熱材”のひとつになります。

その“ポピュラーな断熱材”が何故、日本ではポピュラーでは無いのか?

その最大の理由は、施工が難しいと思われているからです。でも、それは認識の間違いであると私は思います。

日本の場合、戦後から最近まで、断熱性能に対する意識が非常に薄かったです。

その為、実際の施工現場において、断熱材を正しく施工するという考えが定着しておらず今日に至ります。

その考えで、施工を進める場合、現場サイドとしては、何となく断熱材が入っている景色があればOKと捉えており、柱と断熱材の間に隙間があっても気になりにくい袋入りグラスウールの施工性が良いと判断されていたからだと思います。

しかし、断熱欠損や気密性能というものに意識を持ちだすと、袋入りグラスウールでは、確実な施工が非常に難しくなります。というか、確実な施工が出来なくなるといった方が正しいです。本当に、それぐらい厄介な材料になってきます。

その点、裸のグラスウールでは、柱との隙間も確実に分かるため施工する職人さんは、そういう部分に意識を持って施工を行ってくれるようになります。さらに、気密は気密シートを用いて施工しますので、現場として全体的に今までとは異なる納まりや施工性に意識を持って挑みます。

要はこれまでとは施工に対するスタンスが変わるので、大げさに言うと別のものをつくっている感じです。

ただ、そこで断熱、気密に対する理解が出来てくると、結果として裸のグラスウールと気密シートで施工する方が、確実な施工が可能出るという事に気付くようになり、更には、他の断熱材の特性にもついても色々と見えてくることが出来てケースバイケースで材料の選定が出来るようになると思います。

少し説明が長くなってしましましたが、次回にもう少し、この内容の続きを書かせて頂きますので宜しくお願いします。

蘆塚

2026.4