2025年を振り返ってみて
2025年も、もうすぐ終わりです。1年間は本当にあっという間に経ってしまうので自分自身、計画通りにできない事や思わぬ事態に翻弄されたりと、歳を重ねて行っても、なかなか上手くいかない事が多いです。
私が携わるエコハウス(高気密高断熱住宅)については、業界として補助金要件の影響で断熱等級6、7という建物の割合が昨年よりも増えたように思います。
印象として、今まで、そういう性能に手を付けてこなかったビルダーが断熱等級6、7というものを造りだした感じです。そういう流れになってきたことは大歓迎で全体的なレベルアップが進んできているのを実感します。
しかし、一方で、このまま進んでしまうと色々と問題が出てくるだろうな?と思う事があるのも事実です。
特に断熱等級7以上の建物については、これまでは一部の専門知識を持ったビルダーが取組んでおりました。そのビルダー達は、それぞれに建物性能が長期にわたり担保されるよう断熱材の選定や施工方法、気密の取り方、又、通気層についての考え方というものに対して注意を払って取り組んできたように思います。
それは私が想像するには、消費者の方々が将来的に安心して使用し続けられる建物であることが必要不可欠という前提で計画し設計・施工しているからだと思います。
ただ、実際のところ、そういう考えもとで施工を行うと、これまで、それ程性能が良い建物を造ってこなかったビルダーからすると“遠回り”に感じる事もでてきます。
そして、もっと“近道”は無いかと探していくのですが、結局、近道は無く、遠回りが一番早いということに気づいていきます。
しかし、最近、よく耳にするのは、その近道を後先考えず突っ走っていくケースが多いという事です。補助金要件を満たすためだけの理由なのか、高性能をアピールするだけの理由なのか、そこは真意が分かりませんが、将来というか、直ぐにでも問題出てくるだろうな?という施工方法や材料選定を行っているビルダーが増えたという事です。
それに対しては、最終的に消費者の方々が被害をこうむる事に繋がるので、その辺りは、もう少しルール作りが必要であるのではないかと思います。
世の中が、建物の省エネや断熱性というものに少しずつ関心が増えてきて、これから更にレベルアップして、消費者のニーズも高まると思います。
こういうタイミングこそ、もっと建築業界全体が知識や技術を共有し、皆が安心して建物を建てられる環境にしなければいけませんね。
私が1人でほざいていても仕方ないことかもしれません。しかし、2025年は、なんとなく、そういう事を思うことが多かった一年でした。
今年一年、皆様お付き合いいただきありがとうございました。
来年も、どうぞ引き続き宜しくお願い致します。
それでは、良いお年をお迎えください。
蘆塚
2025.12


