梅雨時期の洗濯物

現在、梅雨の真っただ中だと思いますが、意外と降ったり降らなかったりと、今年は不安定ですね。

気温に関しては6月に入ってから徐々にギアチェンジした感じで、日中はかなり暑い日もでてきました。

気温が上がることで比例して上がってくるのが湿度。これが雨の日ならば、なおのこと湿度が上がり、過ごしにくさが倍増します。

そして洗濯物が乾きにくいという具合に...

このようなシーズンに、これからお家を建てようと考えておられるお客様によくされる質問が「エコハウスは洗濯物が乾きますか?」という内容です。

この事に関しては以前にも触れさせて頂いておりますが、改めて簡単に書かせて頂きます。

ここでいうエコハウスとは、高気密高断熱住宅の事になりますが、先ずは本当に“高気密高断熱”になっているのか?ということが重要で、そこに対して認識の間違いがあればどうにもなりません。

では、“高気密高断熱”であるとした場合は、洗濯物の室内干しについて今までの一般的な住宅(高気密高断熱でないもの)よりは良く乾きます。

これには理由がございまして、主に以下の3点です。

1.外気の影響を受けにくい

2.換気が性能通りの働きをする

3.室内の温度ムラが少ない

1.の要素では、例えば雨天の時に外の湿度が100%に近い状態であっても、その状態はダイレクトには伝わってこない感じで湿度の上昇がゆるやかです。

2.は気密性能が高い事により換気システムによる換気が適切に行われます。気密性能が低い建物は、換気システム自体は稼働していてもいわゆる“ショートサーキット”という現象が起こり換気システムの能力通りの換気が行われていないケースが多々あると思われます。

3.は1.と共通の事なのかもしれませんが、断熱気密の性能が良いという事は室内においての温度ムラが出来にくい状態になります。例えば、エアコン稼働時などは、各所のセッティングを上手く行うことで、ある程度コントロール可能となります。

この事は、冬場も同様で基本的には洗濯物は室内干しで十分なように思います。最近ではガス式乾燥機の人気があるように聞きますが、その辺りは建物性能によって必要か否か十分に検討されることをお勧めします。

蘆塚

2021.06