大工さんが現場の主役

前回、断熱材のお話でしたが少し関連する事を書かせて頂きます

断熱・気密という工事は、一体誰がするのか?

これについては、ビルダーによっても考え方が異なり様々なのかと思います。それは、使用する断熱材の種類によっても異なる時もでてくるかもしれませんし、全国的に考えた場合はエリアによっても習慣の違いがあるようです。

では、あしづかホームの場合はどうかといいますと、その断熱・気密の作業については大工さんが行います。

裸のグラスウールで断熱して、気密シートで気密をとるようにしているので自然な形なのかとは思っていますが、同じ施工の場合でもビルダーによっては、その部分は外注というケースもあるみたいです。

この2つの方法について、どちらが良いか悪いかといった事は特に無いと考えておりまして、いずれにしても最終的にしっかり施工出来ていれば良いものだと思います。

ただし、ひとつ注意しなければならないのは“現場に携わる人間の意識”です。

現在の建築では、大工工事、屋根工事、外壁工事、設備工事等々それぞれが分業になっているので様々な業者の職人さんが現場に出入りします。その全ての業者さん、職人さんが断熱・気密の事を理解して施工を進めないと色々な間違いや失敗が生じる可能性があります。

その中でも特に大工さんの理解力は重要と感じており、あしづかホームのように木造建築の場合は尚更です。

工事中、一番長く携わっていただく大工さんが断熱・気密の事をあまり解らず工事をしていたら、恐らく大工さんの仕事だけではなく、他の業者さんの仕事にまで悪影響が出るでしょう。

現場での主役は間違いなく大工さんで、それぞれの大工さんによって現場の空気感も変わるといってもいいぐらいです。

それは、工務店や設計側が管理しているという原則に変わりはないのですが、実際には上記のように人が創りだす要素も大きく影響します。例えば常に整理整頓されている大工さんの現場では、他の業者さんも気を使い常に現場は綺麗ですし、仕事においても同じような流れになっていき良い方向にいきます。当然、その逆のケースも出てきます。

ですので、たとえ断熱・気密工事が大工さんではない外注工事であったとしても、大工さんには、その工事に対する知識は必要で、しかも、そこに意識を持って仕事をして頂かないと、何処かに間違いが出来る可能性もあり、精度の高い仕事からは離れていくようになるのではないでしょうか。

蘆塚

2021.04

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