壁掛けエアコンのケース。

まだまだ冷房が欠かせない暑い日が続きますね。

このような時期は暑い外から、涼しい建物の中に入るとホッとします。

外皮性能が高い建物ですと、普通サイズの一戸建ての場合にはエアコン1台の能力で建物全体が温度ムラ無く一定の温度に近づいていくという事は以前からお伝えさせて頂いております。

そのエアコン1台のみで使用する考え方にも色々ございまして、あしづかホームでは第1種換気システムの給気ダクトを利用して各部屋(各所)へ分配するダクト方法を最もお勧めはしておりますが、先日に完成見学会を終えたお宅では、いつもとは違い壁掛けエアコンでそれを行うという弊社ではレアな方法で計画し施工させて頂きました。

このケースは、エアコン1台運転ではありますが、夏と冬で使用するエアコンが異なり設置は2台です。

夏用は2Fに設置して2Fから1Fへ冷気を落とすイメージで、逆に冬用は1Fに設置して1Fから2Fへ上げていくイメージになります。

ただし、壁掛け式で計画する場合には、ダクト式よりもお家に対して制約がでてきますので安易にされないようご注意下さい。

その制約ですが以下のような感じです。

1.部屋数が少なめのシンプルな間取りである事

2.各居室の間仕切り壁の一部に開口がとれる事(プライバシー性を重視される場合はNGになります)

3.1Fと2Fでつながりが有る事(吹抜け、リビング階段は必須)

4.換気システムがダクト式で適切な位置へ排気口がとれる事

5.壁掛けエアコンに限りませんが断熱気密性能が優れている事

この5点ははずせない要素になりますが、他にもエアコン設置場所なども注意して計画したいところです。

いずれにしましてもダクト式よりは、壁掛け式の方が難しい方法だと思って頂く方が解りやすいのかなとも考えます。

次回は、実際にどのような環境(温度・湿度)になったのかをお伝えさせて頂きますので宜しくお願いします!

蘆塚

2020.08