壁掛けエアコンのケース 続き

暑かった8月もあっという間に終わりますね。でも、まだまだ厳しい残暑が続きそうです。

さて、前回の続きで壁掛けエアコン1台により全館空調を計画・施工させて頂いた事例を紹介させて頂きます。

前回に大切な5点は説明させて頂きましたが、では実際にこのお家がどのような環境をつくることが出来たかを書いていきます。

先ず、使用している設備器具ですが以下のような仕様と運転状況です。

<設備器具 仕様>

・エアコン(冷房用・2F設置) 2.2kw※6畳用 ダイキン製

・換気システム(第3種ダクト式) ピアラ24 日本住環境製

<設備器具 運転状況>

・エアコン設定 温度/23℃ 風量/3(※5段階) 3日前から連続運転

・換気システム設定 風量/3(※9段階) 3日前から連続運転

<当日の気象等>

・8月9日 晴れ 最高気温34.4℃ 最低気温25.7℃ ※9:00時点で30℃ ・湿度81%~56%

上の画像が1Fの温度・湿度になります(温度23.7℃ 湿度69%)

上の画像が2Fの温度・湿度になります(温度23.6℃ 湿度70%)

上の画像がエアコンのリモコン設定になります

この日は、この建物で完成見学会をさせて頂く日でもございまして、人の出入りが多いという事で設定温度は、通常よりも低く設定しておりました。

なので、この画像を撮っているときは少し肌寒い感じもありましたが、午後になると1F、2F共に25℃台になっていきました。

あと、湿度ですが第3種換気の場合は外気の影響を受けやすい為にやや高めになっておりますが、室内の温度が低いのも影響しています。

ただし、これが第1種換気の全熱交換タイプの機種ですと、恐らく湿度は10%ぐらい低くなります。ここの違いで換気設備の種類を検討材料にされても良いかとは思います。

そこは実際にどういう環境で生活をおくりたいかで考えは異なる事でしょうから色々と比較するのも良いかも知れませんね。

いずれにしましてもエアコン1台運転で1Fと2Fとで温度ムラがあまり無い状況がつくれる躯体性能があり、又、空調・換気計画を含めたプランニングをしっかり行えれば、快適に暮らす環境は整ってくると思いますので、くれぐれもそこは妥協せずに考えて頂く事をお勧めします!

蘆塚

2020.08