スウェーデン規格の窓

日本の窓性能が諸外国から相当の遅れをとっていることは皆さんご存知でしょうか?

建物自体の断熱性能もさることながら、実は窓も良くないのです...

先ず、日本以外の先進国の多くは使用して良い窓性能の最低基準が設けられてます。

その性能を示す値が、U値(Uw値)というもので数字が小さいほど性能がいいです。代表的な例ではドイツの最低基準U値1.3以下といった感じで、それがどの位のものになるかといいますと、フレームが木製か樹脂製で、それにトリプルガラスを組合せた構成になります。

日本では、そういう窓を大半の方が見た事も無いと思いますが、ドイツではあたり前に使用されており窓は結露しないもの(させてはいけないもの)という認識です。

一方の日本ですが、長らくアルミ製のフレームにシングルガラス又はペアガラスの構成が使用されておりまして、窓は結露するもの(しても仕方ないもの)という扱いです。因みに、この窓構成のU値でおおよそ4から6ぐらいでしょうか。

“これはアカン” 再認識しました

ただし、国産メーカーも当然新たな商品開発も行っており近年は一部ではございますがU値1.3以下の商品も販売しております。又、海外メーカーの商品も以前から輸入販売されており、デザイン性や長年のノウハウの違いで選択されるケースも少なくありません。

 

で、今回は、あしづかホームでも以前から使用しているスウェーデンウィンドウを紹介させて頂きます。木製フレームにトリプルガラスの構成で性能面はもちろん、木製ならではの雰囲気が魅力のひとつです。1枚目画像のものは別注モデルで、木製フレームにあえて渋いグレー色をあしらい、超高性能ガラスを組合せた仕様になります。(サイズやタイプで異なりますが、窓U値0.7から0.8程度)この画像のタイプは回転式で、スウェーデンの窓では代表的なスタイルになります。この回転式が実はすごく良い設計で国内メーカーも真似してもらいたいところです。

 

エアコンを使用しない中間期に窓を開けて外の新鮮な空気を入れたいですよね。そういう時は画像2枚面のように180度近く回転させて使用します。そうすると、上下に隙間が出来て1つの窓で、給気と排気がおこなわれるという仕組みです。又、画像にもあるように室内側からガラスの外側を拭き掃除することも可能です。この室内側から作業できるのは、かなり便利でメンテナンス時の塗装作業なんかもできるのです。これ、良くないですか!

国内メーカー頑張ってくれ~

 

最後に1年程前、滋賀県庁さんからエコハウスの取材を受けた時の動画がございまして、解りやすい内容なので、ぜひ、こちらも参考にご覧下さい。

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蘆塚

2018.12